BCPの教育・訓練は?

何らかの事象で被災して事業が中断した時、復旧に向けて行動しなければならないが、果たしてどのくらいの会社がすぐ行動できるだろうか?

「うちはBCPを作っているからいざという時でも大丈夫!」と言っている会社ほどあぶない。そういう会社に限って日ごろから万が一に備えた訓練をしていないからだ。

BCPを策定した会社でも、BCPを作って安心している事業所が殊のほか多い。BCPは作っただけではダメで、使ってこそ価値が出るのだ。

そういった意味でも、ぶっつけ本番ではなく、平時のうちに仮に災害で被災して仕事ができなくなった際にどのように動けばよいのかをシミュレーションしておく必要がある。

そのためにも訓練が欠かせない。よく避難訓練をやっているから大丈夫!といった会社に出くわすが、それだけではない。机上訓練や実地訓練が必要なのだ。

たとえば、今、震度7の地震が発生したとして建屋の倒壊や設備が破損して事業ができなくなった時、その後の行動をトレースするのだ。

1分後、1時間後、1日後、72時間後、1週間後・・・その時々でどんなことをしたらよいのか?あらかじめ考えておくだけでもいざという時、役に立つ。

さあ、だまされたと思って一度チャレンジしてみたらどうか、お金はほとんどかからないので。

2024年5月4日