日本の水産物、輸入停止が現実に!

とうとう恐れていたことが現実となってしまった。東京電力福島第一原発処理水の海洋放出に伴い、中国が日本の水産物輸入を全面停止したのだ。

実際、処理水が放出されているのは福島第一原発から3Km程度の近海であるが、中国はこれを拡大解釈し、福島県産水産物だけでなく日本からの水産物すべてに適用しており、いつもながら無茶苦茶なやり方には閉口する。

日本側は中国をはじめとした関係国に今後も粘り強く不安を払拭するために説明・説得を続けるとしているが、どこまでも平行線は続くだろう。

結果、一番困るのは関係する日本の水産業者はじめ中国側の食品業者だろう。この一件で関係者の“事業中断”は確実だ。今、政府では国内市場の新規開拓や代替輸出先の確保に動き始めているが、そもそも「処理水の海洋放出」が始まれば中国の対抗措置は十分想定されたのだから見通しが甘いと言わざるを得ない。

もっとさかのぼれば東日本大震災前の東京電力の対応に問題があったのは間違いないのだから、再発しないよう教訓として生かさなければまた同じことが起きてしまい、水産業など他業界へ悪影響を及ぼすことになる。

これは“人災”による「事業中断」であり、必ず防げる事象だ。ある事象が及ぼす悪影響を一人ひとりが考えなくてはならない。

2023年8月27日