学校崩壊は自然災害よりも怖い！？

日本経済新聞ではこの一週間にわたって“学校崩壊“の記事を掲載していた。

今、日本では学校現場が大変な状況に陥っている。「先生が欠員してもすぐ補充できない」「教師が学校に魅力を持てず退職した」など教師自身にかかわることから、「児童・生徒数が足りず学校の統合へ」「部活動も部員が足りず近隣の学校と合同チーム結成」など少し前なら考えられなかったことが日本各地で起きている。

なぜ、こんな状態になったのか？教師については現場への過大な期待や一部の親からの無理な要求などがあり、また、子自身自身については少子化の傾向がさらに顕著になるなど様々な側面により問題が露呈して日本の学校自体の再定義が必要となっている。

日本の発展を支える教育の場である学校が危機に瀕しているのだ。いま、これから日本の社会を担っていく若い世代の教育の機会が奪われているのであり、長い目で見れば日本の発展にも大きな影響を及ぼすことになり由々しき事態である。

翻って「自然災害」はひとたび起これば多くの人やものに悪影響を及ぼし社会をマヒさせることになるが、同様に「学校崩壊」という現象もすぐにではないかもしれないが、長い年月をかけて日本社会をむしばみ、やがて社会の動き自体を弱め、止めてしまう危険性を秘めている。

“自然災害”は「防災」が必要であるが、“教育”も事業を継続していくためには不可欠な要素である。決して他人ごとと思わず、一人ひとりが自分ごとと受け止めて真剣に考えてほしい。