台風15号のつめ跡

昨年9月に静岡県を襲った台風15号。中でも静岡市では床上浸水が多数発生し、さらに停電も多くの世帯が被るなど日常生活に多くの影響を及ぼした。

この影響は陸上だけに留まらなかったようだ。今、問題となっているのは静岡市を流れる安倍川の河口付近である。大雨の影響で大量の流木が流れ出し、さらには近くの用宗港まで流れてきたとのことだ。

用宗港では例年シラス漁が行われており、シーズン間近のこの時期に大量の流木がシラス漁で仕掛けていた網に引っかかって破損せる事態となっているようだ。

思いもよらない事態に漁師からは行政に一刻も早く流木を撤去するよう求めている。

今回の事態は、いわゆる台風による“2次被害”であるが、こういった事態は日本のどこでも起こりうることである。

この被害によって事業が中断することになり、被害も相当なものになるだろう。

ただ、このような事態を事前に防ぐのはかなり困難を伴うし、仮に流木が大量に発生したとしても事後の撤去も容易でないことを考えるとなんともやりきれない思いである。

2023年1月8日